人生最後に飲みたいもの

三重県内温浴施設

いわゆる最後の晩餐は何にするか聞かれたら
強いていうなら「大内山牛乳のりんごおーれ」が飲みたい。

湯めぐりを始めてからひっそりと置かれている姿に
物珍しさに買ってみた。
始めの印象とのギャップが凄すぎて
ある意味衝撃の出会いだった。

湯上がりに冷えたりんごおーれは格別だ。
ラベルを外すと普通の牛乳にしか見えないが
口に入れると想像していた10倍さっぱりしていて
ほんのりかすかに感じるりんご味がちょうどいい。
喉越しもさわやかで身体に染み渡る。
わずか180mlの幸せのひと時。
大事には飲まない。大体3〜4口でグビっと。

まず、入店したら必ずショーケースや自販機に
りんごおーれがないかを探す。
これがあるかないかだけで入浴のモチベーションが違う。
それくらいレアキャラだったりんごおーれだったが
ここ数年で三重県の温浴施設に少しずつ目にするようになり
お風呂界隈で密かなブームになっているのではと感じる。

りんごおーれの良さが伝わり嬉しいようで寂しい。
まるで地下アイドルが地上に上がっていくのを見送る
アイドルオタクになった気分だ。

だが既にりんごおーれは三重県内のお風呂では
メジャーな存在なのかもしれない。

あおい