活動内容

湯道展 in 小浜歴史資料館

小浜歴史資料館の敷地内にある本多湯太夫邸宅を利用した「湯太夫展示館」にて、
湯道展を開催いたしました。
 
本多家は17世紀に時の島原藩主から与えられた「湯太夫」の称号を代々引き継ぎ、
小浜温泉発展の礎を築いてきた一族。
敷地内には半月に1回、湯柱が上がるという源泉の井戸もあり、
雲仙市の湯の歴史と湯道の歩みを同時に伝えることができる貴重な湯道展となりました。
 
雲仙 湯道のまちスタンプラリーの1箇所でもあったため、観光客の方はもちろん、
地元の方にも多く足を運んでいただきました。
 
◆開催概要
日程:2024年11月2日(土)〜11月4日(月/祝)
場所:雲仙市小浜歴史資料館(長崎県雲仙市)

雲仙 湯道のまちスタンプラリー

パンフレットを手に、雲仙・小浜の飲食店や公衆浴場などを巡る
3日間限定の雲仙 湯道のまちスタンプラリーを開催しました。
雲仙市の計42店舗のみなさまにご協力いただきました。
 
いくつかの店舗では温泉水を使ったカレー、湯上がりにぴったりのドリンクなど素敵な「湯道メニュー」をご提供いただきました。
おいしい温泉グルメを食べて、歩いて汗をかいたら湯に浸かる…
まさに雲仙の魅力を凝縮したスタンプラリーとなりました。
 
◆開催概要
日程:2024年11月2日(土)〜 11月4日(月)
場所:雲仙市内の協力店舗

タネトの湯道市

オーガニック直売所タネト(長崎県雲仙市)にて
温泉水をつかった料理が楽しめる「湯道市」が開催されました。
 
今回使用いただいた温泉水は2種類。
硫黄湯の雲仙福田屋と塩湯の小浜・蒸気家という、雲仙市が誇る
全く異なる泉質の温泉水を使ったお料理を作っていただきました。
 
素晴らしい料理人のみなさまの手によって、温泉と料理を組み合わさり、
味覚でも湯を楽しむことができるという湯道の新しい可能性を感じました。
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◆出店者と提供メニュー
 
・ 深田惣菜/深田伸治 様
小浜温泉水仕込みのなぽりサンドイッチ
野生酵母・経産放牧牛のTex-Mex
小浜温泉水仕込みのダノワーズ
野生酵母の甘いデニッシュ
 
・ 雲仙福田屋/草野玲 様
小浜温泉源泉を使った地獄ソーメン
小浜温泉源泉を使った橘湾の煮干しの出汁
エタリの魚醤ソーメンに雲仙の間引き菜乗せ
芳寿豚を小浜温泉源泉で茹でた塩チャーシュー乗せ
温泉卵(山の鶏鳴舎 平飼い卵をその場で蒸して提供)
 
・ 実伶/中尾雄三 様
湯道ランチボックス
 |鱧のフライ
 |温泉水おむすび
 |実伶風ポテトサラダ
 |タネト野菜のお惣菜
和栗と安納芋のプリン
 
⁡・ サゴッジョ 様
料理にあうナチュラルワインとnaiのコーヒー
温泉水を使ったノンアルコールドリンク
 
◆開催概要
日程:2024年11月4日(月/祝)
場所:オーガニック直売所タネト(長崎県雲仙市)

子ども湯道教室 in 雲仙

子ども湯道教室を雲仙市で初開催いたしました。
 
雲仙市の子どもたちにとって身近にある温泉や、お風呂に浸かることのできることの幸せや感謝について考えてもらいました。
 
今回は、お絵かき教室のワークショップと同時開催したことにより、湯道を意識して子どもたちが作品づくりに取り組んでくれたため、温泉をテーマにした作品も多く出来上がりました。
 
◆開催概要
日程:2024年11月2日(土)
場所:小浜町南本町公民館(雲仙市)

淋汗茶湯 in 雲仙

「淋汗茶湯」とは、侘茶の祖と言われる村田珠光(1422年~1502年)が若かりし頃、
頻繁に出入りしていた寄合い。風呂で汗を流し、その後抹茶の飲み比べを楽しむという主旨で、室町時代頃から日本国内で広く行われていました。
 
そんな淋汗茶湯を、雲仙の工芸×茶道×湯道のコラボレーションで特別に開催。
 
淋汗茶湯ならではの湯道具を雲仙焼窯元四代目 石川裕基様に制作いただき、
茶会の亭主は裏千家今日庵業躰 奈良宗久様につとめていただきました。
 
主菓子は、地元の和菓子屋「永昇堂」様に、お風呂をイメージしてオリジナルで作っていただいたもの。奈良様につけていただいた銘は「湯掬」。
 
今回、雲仙の工芸と茶道という異なる伝統が湯によって繋がったように、
今後も湯道が様々な文化の結び目となるよう活動してまいります。
 
◆開催概要
日程:2024年11月4日(月)
場所:湯の里温泉共同浴場 だんきゅう風呂/雲仙焼窯元(長崎県雲仙市)
 
◆協力
・裏千家今日庵業躰 奈良宗久 様
・雲仙焼窯元四代目 石川裕基 様
・好古会 様

雲仙市×湯道 連携協定締結 報告式

雲仙市と湯道のご縁を活用して、このた「雲仙市の地域活性化に向けた
シティプロモーションに関する協定」を締結いたしました。
 
雲仙市は、「温泉」と書いて「うんぜん」と呼ばれていたことが
名前の由来であるほど温泉とのつながりが深い土地です。
 
長崎県島原半島に位置し、「山の温泉」雲仙温泉と、
橘湾沿いの小浜温泉、有明海に面したみずほ温泉といった「海の温泉」という、
泉質の異なる多様な温泉が集まっている雲仙市。
 
地元の人が入れる共同浴場の運営や、温泉の蒸気で調理する蒸し釜料理など、
湯とともに生きる暮らしをまち全体で体現しています。
 
これから日本の入浴文化を世界に向けて発信すべく、雲仙市ともに湯の道を盛り上げてまいります。
 
◆登壇者
・雲仙市長 金澤 秀三郎氏
・湯道文化振興会 代表理事 小山 薫堂氏

第1回「お風呂の幸せ作文コンクール」表彰式

2024年の7月から9月にかけて作品を募集した
「お風呂の幸せ作文コンクール」の表彰式を行いました。

 
初開催となる今回は、湯道大賞に輝いた受賞者1名様を雲仙市にご招待し、
表彰式を実施いたしました。
 
湯道大賞に選出された作品はあすか様の「浴槽で楽しむそれぞれの旅(人生)」
 
ご本人による作文の朗読は、まるでお風呂に浸かっているかのような
あたたかな気持ちにさせていただきました。
 
湯道大賞を含む受賞6作品はこちらからご覧いただけます。
https://yu-do.jp/yunoki

 
◆主催
一般社団法人 湯道文化振興会 
 
◆協賛
・雲仙市 様
・おぼろタオル株式會社 様
・健美薬湯株式会社 様
・株式会社ノーリツ 様
・星野リゾート 様

湯道未来会議 in 雲仙

湯の未来を考える「湯道未来会議」を開催いたしました。
 
「湯を活かしたまちづくり」をテーマに、“湯”にまつわる多様な視点を持った
パネラーたちがディスカッションを行う会議。
 
「草津温泉が取り組む、若者向けの町おこしとは?」
「湯と食を組み合わせることでどんな発見が生まれる?」など
雲仙市にとどまらず、全国各地の風呂を活用した具体的な事例をお話いただき、
温泉や風呂がまちづくりのハブになる可能性を感じる時間となりました。
 
◆開催概要
日程:2024年11月3日(日)
場所:雲仙観光ホテル(長崎県雲仙市)
 
◆登壇者
・株式会社ONDOホールディングス
 代表取締役社長 山﨑 寿樹 氏
・温泉ビューティ研究家 石井 宏子 氏
・2024年湯道文化賞受賞「草津温泉」
 代表草津温泉「湯の華会」会長 黒岩 智絵子 氏
・雲仙観光局代表理事 山下 浩一 氏
・ファシリテーター:湯道家元 小山 薫堂 氏

第三回「湯道文化賞」授賞式

今回は、初の一般公開形式、長崎県雲仙市で開催いたしました。
受賞者のみなさまに雲仙市へお越しいただき、
湯道名誉理事である山田宗正さまから表彰状の授与と、
審査員5名からの講評を行なっていただきました。

◆開催概要
日程:2024年11月3日(日)
場所:雲仙観光ホテル(長崎県雲仙市)

◆審査員
・小説家・エッセイスト/湯道文化振興会 理事 柏井 壽 氏
・温泉ビューティ研究家・トラベルジャーナリスト 石井 宏子 氏
・銭湯大使 ステファニー・コロイン 氏
・温泉カメラマン 杉本 圭 氏
・放送作家/湯道文化振興会 代表理事 小山 薫堂 氏

 
◆受賞者
 
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(1) 湯道文化賞:入浴を「文化」へ昇華するために、特に輝かしい功績を遺した個人・団体。
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【草津温泉】

<概要>
群馬県草津町の日本を代表する温泉。自然湧出量は日本一を誇り、国内でも有数の酸性度を誇る湯が特徴。温泉の成分である湯の花の採取や湯温調節を行う施設「湯畑」や、泉質を変えることなく源泉を適温にする「湯もみ」など独自の文化が今も多く残っている。
 
<選考理由>
温泉を軸としたまちづくりを自治体、旅館、共同浴場などのさまざまな組織が連携しながら戦略的に行っている。その成果として昨年、新たな玄関口となる「温泉門」を完成させ、周辺には足湯や無料駐車場も整備した。その結果、付近の渋滞緩和や温泉街の周遊を促すなど、湯と共存するまちづくりのお手本となっている。ほかにも、2022年には源泉にコロナウイルスの感染力を抑える効果があることを大学と連携して研究、手洗い湯を作るなど、時代に合わせた温泉の価値を常に考え、行動し続けている。

 
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(2) 湯道特別賞:入浴文化の発展を支え、文化を築いてきた個人・団体。

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【伸誠商事株式会社】


<概要>
1942年創業。各種野外支援機器を多く取り扱う専門商社。1971年から「野外入浴セット」用の「オイル湯沸器」を納入開始。1tトレーラ上にボイラーを搭載し、浴槽やシャワースタンドへ湯・水を供給することにより、軽易に入浴することを可能にした。現在、自衛隊の国内外の派遣先で活用されている。
 
<選考理由>
自衛隊の入浴支援用設備を製造している伸誠商事株式会社。この設備の開発努力により、被災地などへの入浴援助を約50年にわたって続けることができている。野外入浴セットは、2024年1月の能登半島沖地震においても導入され、不安な気持ちを抱えている多くの人々の心と体を癒やした。湯を沸かし、浸かることのできる入浴機能を装備した特殊車両が存在するのは、世界で唯一日本だけ。改めて、お風呂の力を再認識するきっかけを提供した。

 
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(3)湯道工芸賞:日本の伝統工芸分野において、入浴関連の道具や建物を制作するとともに、それらの国内外への魅力発信に寄与した個人・団体。

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【永楽屋】


<概要>
江戸初期(1615年)創業の京都の老舗綿布商。創業以前、織田信長公の御用商人として活躍し『永楽屋』の屋号と細辻の姓を拝領。その後、江戸時代初期の元和元年(1615年)に呉服(絹の着物)から太物(綿や麻の着物)へと転換し創業。現在では手ぬぐいや風呂敷などを始めとした日本最古の綿布商として京都にて十四代、400年以上にわたり商いを続けている。
 
<選考理由>
吸水性に優れ、速乾性もある木綿の手ぬぐいは、「湯手(ゆで)」と呼称されるほど、湯との結びつきが非常に深い工芸品である。永楽屋の手ぬぐいは江⼾時代から昭和初期にかけて時代の⽂化・⾵俗を映したデザインが多く、当時の染織技術によって歴史を伝えるメディアとしての側⾯も持つ。2024年1月に行われた湯道展では、江⼾から令和まで6つの時代に渡り、永楽屋が各時代の最⾼技術を結集し制作してきた風呂にまつわる芸術性の⾼い手ぬぐいを披露。いまも作り続けられる永楽屋の手ぬぐいはこれまでの風呂文化を現代に伝えるとともに、未来に継承することにも寄与している。

 
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(4)湯道創造賞:これまでにない発想や取り組みで、入浴に新たな価値を付加している個人・団体。

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【柳澤幸彦 氏】


<プロフィール>
妙法湯三代目店主。こんぶ湯の発案者。東京都公衆浴場業生活協同組合理事・広報副委員長、豊島区浴場組合支部長などを兼務後、東京都浴場組合広報委員副委員長を務める。第11回環境省グッドライフアワード実行委員会特別賞「環境と福祉賞」を受賞。
 
<選考理由>
こんぶは、肌によいだけではなく、杉の5倍も二酸化炭素を吸収することから、地球温暖化対策に非常に有効であると注目されている。そのこんぶと湯をかけ合わせ、地域の子どもたちや海外の方々に向けたSDGs教育を展開。きれいに洗ったこんぶを湯に浸ける「こんぶ湯」に浸かる体験をしてもらうことで、湯によって地域と地球の未来を救うことができるという新たな道筋を示した。使い終わったこんぶは、障がい者就労継続支援団体と協力して回収し、乾燥させ、茶畑の肥料として再利用するという。湯を中心に地域全体を巻きこんだ循環型の仕組みを作っている。

 
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(5)湯道貢献賞:「湯道」の精神理念に深く共感し、それを体現する個人・団体。

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【雲仙市】

<概要>
長崎県島原半島に位置し、「山の温泉」雲仙温泉と、橘湾沿いの小浜温泉、有明海に面したみずほ温泉といった「海の温泉」という、泉質の異なる多様な温泉が集まっている。国立公園第一号、長崎県国民温泉保養地第一号に指定されている。
 
<選考理由>
古くから「温泉」と書いて「うんぜん」と呼ばれるほど温泉とのつながりは深い土地柄。地元の人が入れる共同浴場の運営や、温泉の蒸気で調理する蒸し釜料理など、雲仙と小浜という特色の異なる2つの温泉を活用することで、まち全体で湯とともに生きる暮らしを体現している。湯道に共感し、湯道文化賞授賞式の開催を決定。地域の風呂文化と湯道を掛け合わせることにより、雲仙市の風呂文化をまち内外へ、ひいては、世界に発信していこうとしている。

細辻伊兵衛美術館「湯道展」・トークイベント開催

江戸初期創業の、京都の老舗手ぬぐい屋『永楽屋』による
オリジナル手ぬぐい「湯 MAKE 皆 HAPPY!」の販売を記念して、
細辻伊兵衛美術館で、「I LOVE 湯道 〜湯わくノスタルジー〜」を開催。
古き良き日常風景が息づく手ぬぐいの世界と、湯を彩る美しい道具たちが一堂に介し、
日本に根付く手ぬぐいや風呂の文化を味わえる展示となりました。

また、『永楽屋』十四代目当主の細辻伊兵衛氏と家元とのトークイベントも開催。
日本が地理的にいかに恵まれているかや、京都で拓かれた文化の歴史など、
文化について学び考え、「湯道」が日本で生まれたことの必然性を感じられる内容でした。

◆「I LOVE 湯道 湯~わくノスタルジー」開催概要
会 期:2024年1月19日(金)~4月18日(木)
時 間:10時~19時
住 所:京都市中京区室町通三条上ル役行者町368 1F
入 場:一般 1,000円(手ぬぐいチケット付き)

詳細はこちら
https://hosotsuji-ihee-museum.com/exhibition#yudo