活動内容

細辻伊兵衛美術館「湯道展」・トークイベント開催

江戸初期創業の、京都の老舗手ぬぐい屋『永楽屋』による
オリジナル手ぬぐい「湯 MAKE 皆 HAPPY!」の販売を記念して、
細辻伊兵衛美術館で、「I LOVE 湯道 〜湯わくノスタルジー〜」を開催。
古き良き日常風景が息づく手ぬぐいの世界と、湯を彩る美しい道具たちが一堂に介し、
日本に根付く手ぬぐいや風呂の文化を味わえる展示となりました。

また、『永楽屋』十四代目当主の細辻伊兵衛氏と家元とのトークイベントも開催。
日本が地理的にいかに恵まれているかや、京都で拓かれた文化の歴史など、
文化について学び考え、「湯道」が日本で生まれたことの必然性を感じられる内容でした。

◆「I LOVE 湯道 湯~わくノスタルジー」開催概要
会 期:2024年1月19日(金)~4月18日(木)
時 間:10時~19時
住 所:京都市中京区室町通三条上ル役行者町368 1F
入 場:一般 1,000円(手ぬぐいチケット付き)

詳細はこちら
https://hosotsuji-ihee-museum.com/exhibition#yudo

湯道シンポジウム in 福岡

初となる「湯道シンポジウム」を福岡で開催。
湯道理事の柏井壽先生に、「旅と湯道」をテーマに基調講演をしていただき、
その後は、DiscoverJapan統括編集長の高橋俊宏さん、
長門湯守株式会社共同代表の大谷和弘さん、
長門湯本温泉まち株式会社 エリアマネージャーの木村隼斗さん、
そして、家元のパネルディスカッションを開催。
旅と湯の魅力について、改めて考える時間となりました。

実施日:2024年1月15日
実施場所:大名カンファレンス

長門湯本温泉「子ども湯道教室」

長門湯本温泉「恩湯」で、地元の小学3・4年生に「湯道」を伝える授業を実施。

「お風呂に入るのは、当たり前?」
「お風呂に入れるのは、どんなひと・もののおかげでしょうか?」
など、 お風呂やお湯、温泉などについて、グループで考えてもらいながら、
お風呂は「ありがとう」と「思いやり」の場所だということを学んでもらいました。

最後には、みんなで「恩湯」のお湯に浸かって、早速「湯道」を実践。
「みんなとお風呂に入ってとてもぽかぽかしたし、心が落ち着くようなお湯だった」
「他の国では毎日お風呂に入れないかもしれないし、感謝して入りたいと思った」
などの感想を、いただきました。

実施日:2024年1月15日
実施場所:恩湯

長門湯本温泉 恩湯別棟「湯道展」開催

一般社団法人湯道文化振興会が主催する、2023年度「湯道文化賞」において、
「長門湯本温泉 恩湯」が「湯道文化賞」を受賞したことを記念し、
長門湯本温泉では2024年1月14日〜2月16日の期間に「湯道展」を開催いたしました。
会場では、湯道の理念やこれまでの歩み、さまざまな湯道具、
映画『湯道』で実際に使われていた小道具類などを幅広く展示。
湯への感謝を体現している「恩湯」での入浴とあわせて、
日本固有の文化「湯道」の世界をお楽しみいただきました。

◆「湯道展」開催概要
会 期:2024年1月14日(日)~2月16日(金)
時 間:1月14日〜1月25日 :12時~18時、 1月26日〜2月16日 :12時~20時
住 所:山口県長門市深川湯本2270−5
入 場:無料
主 催:長門湯守株式会社
共 催:一般社団法人湯道文化振興会、長門湯本温泉まち株式会社
協 力:大寧寺

詳細はこちら
https://yumotoonsen.com/events/yudo_exhibition/

第二回「湯道文化賞」表彰式

◆「湯道文化賞」とは
日本の入浴文化の保存・振興、そして、日常の入浴行為を「文化」へと昇華させることを目的とした表彰制度。
2022年に創設。5つの部門ごとに受賞者を選出いたしました。
 
表彰式 開催概要
日程:2023年11月5日(日)
場所:臨済宗大本山 大徳寺真珠庵
 
◆審査員
・小説家・エッセイスト/湯道文化振興会 理事 柏井 壽 氏
・温泉ビューティ研究家・トラベルジャーナリスト 石井 宏子 氏
・銭湯大使 ステファニー・コロイン 氏
・温泉カメラマン 杉本 圭 氏
・放送作家/湯道文化振興会 代表理事 小山 薫堂 氏
 
◆受賞者
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(1) 湯道文化賞:入浴を「文化」へ昇華するために、特に輝かしい功績を遺した個人・団体。
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【長門湯本温泉 恩湯おんとう



<概要>
山口県で最も古い歴史を持つ長門湯本温泉は、応永34年(1427年)、
大寧寺たいねいじの定庵殊禅禅師が住吉大明神からのおつげによって発見した「神授の湯」と伝えられる。
江戸時代には藩主も湯治に訪れ、浴室内に温泉神像を拝し、「恩湯」と呼称されたことからも、
人々の中に尊敬と感謝の心が受け継がれてきた湯であることが伺える。
施設の老朽化と利用客の減少により2017年5月に公設公営での営業を終了。
その後地域の若手たちが「長門湯守ながとゆもり」を結成。2023年3月に再建した。
 
<受賞者コメント>
(長門湯本温泉 恩湯 大谷 和弘氏)
施設の老朽化や利用客の減少により2017年に公設公営での「恩湯」の営業は終了。
そこで「我々の手で地域の温泉を守っていこう!」と決意をしました。
そんななか、岩田方丈、鳴瀬宮司にご支援いただき、
このエリアで培われてきた歴史、文化、自然、物語、足元から「場所」を見つめ直し、
新しい恩湯の理念を元にこの事業をスタートいたしました。
また、理念を実現するにあたり、設計事務所岡昇平さんには、多大なるご尽力をいただきました。
これからも「温泉」というかけがえのない長門湯本の文化資本を地域や行政の皆様、
そして仲間とともに大切に守っていきたいと思います。
 
(長門湯本温泉 大寧寺方丈 岩田 啓靖氏)
大谷和弘さんのような若い担い手と下関市住吉神社の宮司さんと友情をわかちあって、
この場に立っているのは不思議な気持ちがいたします。
いろんな偶然が重なりましてこの喜びを共有しています。
 
(長門國一宮 住吉神社 宮司 鳴瀬 道生氏)
室町中期、当社の神様は、大寧寺の第三世住職・定庵殊禅に説法を受けに毎夜毎夜、
寺まで飛んで行き、その感謝の証として温泉の湧く場所を教えたと伝えられております。
それから600有余年、「恩湯」の名称が語り継がれている。
このことに価値があると、私は考えておりまして表彰式に出席をさせていただきました。
 
<講評>
(審査員:柏井 壽氏)
「恩湯」この字が全てを表していると思っております。私たちはつい源泉がどうか、
温度は何度か、泉質はどうかということばかり気にしてしまいますが、
本来、湯というものは神の恵みであり、地球から預かっているものだという認識をつい忘れがちです。
神様、仏様、そして我々人間が三位一体となって、この湯を大切に育てていく。
湯道が一番大事にしている湯はありがたいものだと、
はっきり思い出させてくれた「恩湯」を大切に育てている皆さんのお力だと思い、
文化賞を授与させていただきます。
 
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(2) 湯道特別賞:長年、入浴文化の発展を支え、文化を築いてきた個人・団体。

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【栃尾又温泉】


<概要>
奈良時代に開湯したという、1250年以上の歴史ある温泉。怪我や病気の療養の場、
半ば医療機関のような役目も担ってきた湯治場である。
江戸時代には湯守が存在し、佐渡から湯治客が来ていた。
現在、3軒の宿しかないが昔ながらの建物を大切にし、
一つの同じ共同浴場に浸かりに行く文化を残すことで、入浴者の交流を深めている。
 
<受賞者コメント>
(栃尾又温泉・自在館 星 宗兵氏)
代々の湯守たちが湯を継承してくれたおかげで、たまたま私がこの場に居させていただけています。
ご先祖様のおかげです。私自身、湯守を大変だと感じたことはありません。
むしろどうやったらより良い温泉に入っていただけるのかと考えることがとても楽しいのです。
たまたま温泉が湧く家に生まれ落ちたわけなので選べる道でもないでしょう。
3宿が共同で一生懸命、湯を守っていきたいと思います。
 
<講評>
(審査員:石井 宏子氏)
新潟県の栃尾又温泉は、江戸時代から続く歴史のある湯治(とうじ)場です。
その湯を守り続けていることはもちろん、なによりも授かった温泉をいかに使うかという点、
その素晴らしさも選考理由になりました。
栃尾又温泉の泉質は放射能泉で、ラジウム泉とも呼ばれ、加温したり、循環したりすると気化しやすい成分です。
栃尾又温泉の湯船のなかにはパイプが巡らせていて、その中には温かい湯が通してあり、湯をうめることなく温めて、
湯船の中の感じる温度がすべて一定に保たれています。
35度のぬるい人肌の湯に入っていますとだんだんと無重力のような無の境地に誘われてきます。
そうした素晴らしい空間を工夫で創り出していることに感動いたしました。
これからも3宿が協力し合ってひとつの共同浴場の湯を守っていただきたいです。
 

【中乃湯】


<プロフィール>
1933年沖縄県生まれ
1958年 現在では沖縄唯一となる銭湯「中乃湯」を現在の地に移転・創業
1970年 仲村家に嫁ぎ、夫とともに「中乃湯」を経営。
1984年 夫が急逝。
2023年 新しいスタッフが参画。15年ぶりに夜の営業を開始。
 
<受賞者コメント>
(中乃湯 仲村シゲ氏)
「なんともいえないねー。ゆーふるやー(風呂屋)で、そんな大層なことをしたかなーと思うけどね~。
賞状は上等さー。最高な気持ち、最高さー。こんな素敵な賞をくださった、
湯道文化振興会の小山薫堂さんという方にお礼を言わないといけないね」
 
<講評/湯道文化振興会>
中乃湯は沖縄に一軒だけ残る日本最南端の銭湯です。
90歳になる仲村シゲさんは、50年近くおひとりで銭湯を守ってこられました。
沖縄の方言で「ゆんたく」と呼ばれるお客さんとのおしゃべりを日課とし、
ときには三線さんしんに合わせて歌をうたい、
仲村さんのお人柄によって地域の方々の体と心を温め、沖縄の銭湯文化を守り続けています。
 
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(3)湯道創造賞:これまでにない発想や取り組みで、入浴に新たな価値を付加している個人・団体。

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【銭湯建築家 今井 健太郎氏】


<プロフィール>
1967年静岡市生まれ。92年武蔵野美術大学大学院造形研究科修了後、
アトリエ設計事務所に勤務。20代後半より風呂なしアパートに住み銭湯暮らしを始める。
近隣の銭湯を毎日利用しているうちに銭湯ファンとなり、都内各地の銭湯巡りを始める。
98年今井健太郎建築設計事務所設立後、銭湯/温浴施設を中心としリサーチ/設計/イベント企画などの活動を始める。
伝統的かつ現代に生きながらえる銭湯空間を提案し都内銭湯をはじめとする温浴施設の設計実績に繋げてきた。
著書に『銭湯空間』(KADOKAWA)がある。
 
<受賞者コメント>
(銭湯建築家 今井 健太郎氏)
「日本人が長く親しんできた銭湯という生活文化が廃れてしまうのはあまりにも勿体無い。
銭湯がある生活をもう一度現代に復活させ、そして未来につなげたい」と、
そのような思いから、銭湯に関わる設計活動をスタートいたしました。
そうした私どもの活動を評価していただき、また湯道文化振興会様の趣旨との共通性を
感じていただけたことを大変嬉しく思います。
今後も湯空間の設計を通じた私どもの活動が日本の湯文化継承、発展への貢献となるよう一層励んでまいります。
 
<講評/湯道文化振興会>
今井さんは東京都の「はすぬま温泉」、青森県の「桂温泉」、
山形県の「湯るりさがえ」など日本全国の温浴施設を手がけていらっしゃいます。
お風呂の地域固有の歴史、文化、気候風土などといった様々な背景を踏まえて、
湯の空間設計されていること。身体的なものだけでなく、
精神的にも何かとの一体的感覚を感じる場として捉えていらっしゃるところが「湯道」と合致しています。
創意工夫しながら、湯空間を設計されていることが受賞の理由となりました。
 
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(4)湯道工芸賞:日本の伝統工芸分野において、入浴関連の道具や建物を制作するとともに、
それらの国内外への魅力発信に寄与した個人・団体。

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【おぼろタオル株式会社】


<概要>
1908(明治41)年、三重県津市で創業。朧染タオル製造の特許を取得。
1927(昭和2)年に”ガーゼタオル”を製造・販売し現在に至る。
「タオル製造一貫作業工程」にこだわり、「一度使ったら忘れられない心地よい風合い」を実現している。
 
<受賞者コメント>
(おぼろタオル株式会社 森田 壮氏)
まさかこんな賞をいただけるなんていうのも夢にも思っていなかったものですから、
お話いただき従業員一同、本当に喜んでおります。
1908年に私の曾祖父でもあり日本画家でもあった森田庄三郎が
ヨコ糸だけが染まる〈おぼろ染め〉という特殊技術を開発し、以来115年、
多くの方の力を得て、日本の入浴文化に寄り添った形のものづくりをひたすら続けてこれたことに感謝しております。
これからも入浴文化の発展に寄与できるよう、ものづくりを続けていきたいと思っております。
 
<講評>
(審査員:杉本 圭氏)
講評/温泉カメラマン 杉本 圭氏
温泉を撮るという仕事に携わって20年以上が経たち、仕事柄、いろいろなタオルを使ってきました。
おぼろタオルの良さというのは、まず濡れることによって発色が良くなり鮮やかに模様が浮かび上がってくる。
そして驚くほどの吸水性が良く、乾きも早い。そして何より軽い。そうした素晴らしいタオルに敬意を表します。
 
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(5)湯道貢献賞:「湯道」の精神理念に深く共感し、それを体現する個人・団体。

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【在京都フランス総領事館】


<概要>
フランスが京都府京都市に設置している総領事館。
1858年の日仏修好通商条約締結以来、総領事館うを日本国内に設置。
2009年それまで大阪市にあった西日本を管轄する在大阪・神戸フランス総領事館が
関西日仏学院内に移転。現在の総領事はサンドリン・ムシェ氏。
日本文化に精通し、湯道を理解くださり、2023年4月、関西日仏学館にて『湯道展』の開催に至った。
 
<受賞者コメント>
(在京都フランス総領事館 文化部長芸術部門主任 ジュリエット・シュヴァリエ氏)
2023年4月、関西日仏学館にて開催された『湯道展』に来場された方々に、
日本のみならずフランスの入浴文化をも伝えることができましたことを嬉しく思います。
日本にお風呂のための道具がたくさんあるということ、
その職人技や銭湯や温泉の建築物の美しさが印象に残っています。
フランス人の日本に対する関心は高く、来日するフランス人もますます増えています。
湯道を通じ日仏交流の発展も期待しています。
 
<講評>
(審査員:銭湯大使 ステファニー・コロイン氏)
私はフランスから15年前に来日し、日本固有の銭湯文化とそこに集まる人々の温かさに触れ、
この素晴らしい文化を広めたいという熱い願望を抱きました。
関西日仏学館での湯道展は、日仏の風呂文化の交流となり、湯道を世界に広げるきっかけづくりとなりました。
これからも日仏の風呂文化の交流ができることを期待しています。

関西日仏学館「湯道展」開催

在京都フランス総領事館との共催で、「湯道展」を開催いたしました。
2015年に「湯道」が発足してからこれまでのあゆみや、日本各地の職人が手掛けた「湯道具」などを展示しながら、
“入浴”を大切な日本文化のひとつとして、広く国内外へ発信することを目的にした展示となりました。
最終日には内覧会も実施し、大徳寺真珠庵 山田和尚様、京都市長をはじめ、たくさんの方々にお越しいただきました。

◆「湯道展」開催概要
会 期:2023年4月4日(火)〜8日(土)10:00〜17:30
会 場:関西日仏学館 3階サロン
    https://www.institutfrancais.jp/kansai/
住 所:京都府京都市左京区吉田泉殿町8
入場料:無料
主 催:一般社団法人 湯道文化振興会
共 催:在京都フランス総領事館
協 力:関西日仏学館・大日本印刷株式会社

詳細はこちら
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000112490.html

「湯道展」2023 開催実績

映画『湯道』の公開を記念し、日本各地で「湯道展」を開催いたしました。
湯道文化振興会の「湯道具」に加え、
BEAMS JAPANとのコラボレーションによる湯道入門グッズ5種類や、
トラベラーズノートとのコラボレーション手帳やチャームなどを販売。
開催各地の皆さま、ご来場いただきました皆さまに、心より御礼申し上げます。

◆BEAMS JAPAN
会期:1月25日(水)~2月14日(火)
場所:ビームス ジャパン(新宿) 東京都新宿区新宿3-32-6
   ビームス ジャパン 渋谷 東京都渋谷区道玄坂一丁目2番3号 東急プラザ 2F
   ビームス ジャパン 京都 京都府京都市中京区烏丸通姉小路下ル場之町586-2 新風館 1F
   ビームス公式オンラインショップ
詳細:https://www.beams.co.jp/news/3396/

◆代官山蔦屋書店
会期:1月27日(金)~2月24日(金)
住所:東京都渋谷区猿楽町17-5
場所:蔦屋書店3号館 1階 ブックフロア
詳細:https://store.tsite.jp/daikanyama/event/travel/31157-1740350113.html

◆サクラマチ熊本
会期:2月16日(木)〜2月26日(日)
住所:熊本県熊本市中央区桜町3番10号
場所:2F/イベントスペース
詳細:https://www.instagram.com/p/CowPwSrPjJL/?utm_source=ig_web_copy_link&igshid=MzRlODBiNWFlZA==

◆大丸東京店
会期:2月22日(水)〜2月28日(火)
住所:東京都千代田区丸の内1丁目9−1
場所:1階イベントスペース
詳細:https://www.daimaru.co.jp/tokyo/artarttokyo/

◆上野マルイ
会期:2月24日(金)〜3月12日(日)
住所:東京都台東区上野6-15-1
場所:5F カレンダリウム

◆トラベラーズファクトリー(中目黒)
会期:3月1日(水)〜3月23日(木)
住所:東京都目黒区上目黒3-13-10
詳細:https://www.travelers-factory.com/topics/2023/yudo-exhibition/

◆SUPER SENTO パルコ湯
会期:3月17日(金)〜4月2日(日)
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1
場所:渋谷パルコ 4階 PARCO MUSEUM TOKYO
入場料:500円 オリジナルステッカー付 ※小学生以下無料
詳細:https://art.parco.jp/museumtokyo/detail/?id=1179

第一回「湯道文化賞」表彰式

◆「湯道文化賞」とは
日本の入浴文化の保存・振興、そして、日常の入浴行為を「文化」へと昇華させることを目的とした表彰制度。
2022年に創設。5つの部門ごとに受賞者を選出いたしました。
 
表彰式 開催概要
日程:2022年11月3日(木)
場所:臨済宗大本山 大徳寺真珠庵
 
◆審査員
・小説家・エッセイスト/湯道文化振興会 理事 柏井 壽 氏
・温泉ビューティ研究家・トラベルジャーナリスト 石井 宏子 氏
・銭湯大使 ステファニー・コロイン 氏
・温泉カメラマン 杉本 圭 氏
・放送作家/湯道文化振興会 代表理事 小山 薫堂 氏
 
◆初代受賞者
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(1) 湯道文化賞:入浴を「文化」へ昇華するために、特に輝かしい功績を遺した個人・団体。
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【亀の井別荘 中谷 健太郎 氏】


<プロフィール>
1934年生まれ。東宝撮影所で助監督を務めた後、帰郷。
映画祭や牛喰い絶叫大会などユニークな取り組みを仕掛け、由布院のまちづくりを長くけん引。
亀の井別荘社長を経て、現在亀の井別荘相談役。
湯布院町商工会長や由布院温泉観光協会会長を歴任。
 
<受賞者コメント>
(代理出席:亀の井別荘4代目 中谷 太郎氏)
昭和40年代のはじめ頃、湯布院町はなにもない村でした。
そこに、薫平さんや父、皆がガムシャラに文化をつくってきた姿を近くで見てきました。
あれから50年近く経ち、多くのお客様にお越しいただけるようになり、こうして賞までいただけて感無量です。
私の使命は、由布院を大事に受け継ぎ、さらに喜んでいただける場所に仕立て、次の代に渡すことだと思っています。
いただいたお言葉と賞を持ち帰り、今後の繁盛・発展に向けて努力いたします。
 

【由布院 玉の湯 溝口 薫平氏】


<プロフィール>
1933年、大分県九重町生まれ。
日田市立博物館勤務を経て、66年「玉の湯」旅館経営に参加。玉の湯社長を経て、現在代表取締役会長。
長年にわたる由布院のまちづくり運動に対し、02年国土交通省の「観光カリスマ」に選出されたほか、
82年のサントリー地域文化賞をはじめ数多くの賞を受賞。05年旭日小綬章受章。
 
<受賞者コメント>
(代理出席:由布院 玉の湯代表取締役社長 桑野 和泉氏)
豊かな環境を保ち、皆さんを温かくお迎えしたいという想いで、健太郎さん、父たちはずっと走ってきました。
自分たち住民だけではなく、訪れる人たちも一緒になって作っていく・・・
それがここならではの文化に繋がっているのだと思っています。
また、今回の受賞によって、「次の世代へ『湯道』の精神を伝えていく」、という使命感をいただきました。
「湯道」の考え方や想いは、日本が世界に誇れることだと思います。これから海外のお客様も増える中で、
日本の良さをより実感していただくためにも「湯道」の精神を伝えながら、皆様をお迎えしたいです。
 
<審査員 講評>
(審査員:柏井 壽氏)
かつて、温泉は大型温泉旅館などの享楽的な施設が主流でした。
そんななか、中谷健太郎さん・溝口薫平さんは、由布院を「文化の香り」がする独特の温泉地に作り上げ、
今日の日本における、情緒あふれる温泉宿文化の礎を築かれました。
さらには、現在も後継者を育て、その文化を紡ぎ続けていらっしゃいます。
 
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(2) 湯道特別賞:長年、入浴文化の発展を支え、文化を築いてきた個人・団体。

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【出羽三山 奥宮 湯殿山神社 本宮】


<概要>
出羽三山とは、月山・羽黒山・湯殿山の総称で推古元年(593)、第32代崇峻天皇の御子である蜂子皇子の御開山である。
出羽三山信仰は「三関三度」や「擬死再生」など、生まれ変わりの思想が今も尚息づいている。
羽黒山で現世利益の御神徳に与り、月山の大神の下で死後の体験をし、
慈悲深い湯殿の大神より、新しい生命を賜って、再び出生すると考えられている。
特に湯殿山での修行は三世を超えた大日如来を本地仏とする大山祇命・大己貴命・少彦名命の霊験により、
神仏と一体になり即身成仏を得ることが出来るとされた。
それ故に湯殿山は「語るなかれ」「聞くなかれ」と戒められた清浄神秘の霊場である。
 
<受賞者コメント>
(代理出席:出羽三山神社 参事 吉住 登志喜氏)
出羽三山は修験の山、山岳信仰の山です。西洋医学が入ってくる前、
「お湯」は、体のみならず、心を癒す最大の薬として用いられていました。
そして、名立たる修験の山には鉱山と温泉が不可欠でした。
修行で痛めた身体を癒したり、心身を清めたりする為に温泉は大切なものでした。
昔から「お湯」を崇める湯殿山はある意味「湯道」の原点かもしれません。
現在において「お湯」は日本人の心の拠り所になるべきものだと強く思っています。
先人たちが残してくれた歴史・伝統・文化を大事にし、
「お湯」を通して感謝と祈りを忘れる事無く重んじていく事こそ
コロナ禍を越えていく日本人が、又「湯道」というものが華開く道と考えます。
 
<審査員 講評>
(審査員:石井 宏子氏)
湯殿山神社は、聖域の中に湯を奉る素晴らしい場所です。
出羽三山の中では「未来を表す生まれ変わりの場所」として位置づけられており、
湯殿山神社本宮はその象徴です。
温泉に浸かると、「生きている水」である温泉と私たち人間の命の交換がされて、
自分自身が生まれ変わり、心身が清められるような気持ちになれます。
 

【銭湯絵師 丸山 清人 氏】


<プロフィール>
1935年東京都杉並区生まれ。師匠は叔父の故・丸山喜久男氏。
18歳の時に弟子入りし叔父のもとで背景画を学び25歳で独立。
最近では個人宅・店舗・病院・老人ホーム、個展開催、CMや映画、空港・区役所やホテル等の様々なイベント、
大学講演会、小学校の銭湯プロジェクトへの参加等に活動中。作品数は一万枚を超える。
 
<受賞者コメント>
銭湯絵師として60数年描いてきましたが、本当に私の人生、良い人生を送ったと思います。
「継続は力なり」という言葉を実践しようと思いますので、
これからも銭湯絵と共に噛み締めて生きていきたいと思います。
東京の銭湯がだんだんと少なくなるのを寂しく思っております。
どうかみなさんも銭湯に足を運んでもらえたら幸いです。
 
<審査員 講評>
(審査員:ステファニー・コロイン氏)
富士山のペンキ絵は、銭湯にとって大切なアイコンの一つです。
丸山先生は60年以上、銭湯にペンキ絵を描く事で、子どもから大人まで、多くの方を楽しませてきました。
また、銭湯でライブペインティングのイベントを行うなど、銭湯の文化をさらに広めてくださいました。
人生をかけた丸山先生の活動に感謝の気持ちを込めて、この賞をお贈りします。
 
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(3)湯道創造賞:これまでにない発想や取り組みで、入浴に新たな価値を付加している個人・団体。

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【小杉湯 平松 佑介 氏】


<プロフィール>
1980年、東京生まれ。
昭和8年に創業し、国登録有形文化財に指定された老舗銭湯「小杉湯」の三代目。
住宅メーカーで勤務後、ベンチャー企業の創業を経て、2016年から家業の小杉湯で働き始める。
2017年に株式会社小杉湯を設立、2019年に代表取締役に就任。空き家アパートを活用した「銭湯ぐらし」、
オンラインサロン「銭湯再興プロジェクト」など、銭湯を基点にした繋がり、
また、さまざまな企業や団体とコラボレーションした独自の企画を生み出している。
2020年3月に複合施設『小杉湯となり』、2021年春には『小杉湯となり-はなれ』がオープン。
 
<受賞者コメント>
小杉湯は昭和8年に創業し、今年で89年目になります。
祖父が戦後新潟から出てきて、一生懸命働いてお金を貯めて小杉湯を購入し、銭湯を経営。
それを父が継ぎ、私は2016年に継承いたしました。
東京の多くの銭湯は上下水道が備わっていない時に作られておりますので、井戸水で経営をしております。
未だに小杉湯も豊富な井戸水のおかげで毎日経営ができていて、「湯道」の理念にあるように、
水への感謝や大地への感謝の気持ちを日々抱いております。
小杉湯としては銭湯を「ケの日のハレ」とし、日常の中で本当に小さな幸せが感じられ、
気付ける場所と定義しています。
「湯道」の心と共に、銭湯文化を続けていくように頑張っていきたいと思います。
 
<審査員 講評>
(審査員:ステファニー・コロイン氏)
平松さんは今までの銭湯にはなかった新たな取組みをたくさん行い、
若い世代の“銭湯ブーム”を牽引してこられました。
これからも小杉湯三代目として、若いパワーで銭湯を盛り上げていってほしいです。
 
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(4)湯道工芸賞:日本の伝統工芸分野において、入浴関連の道具や建物を制作するとともに、
それらの国内外への魅力発信に寄与した個人・団体。

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【中川木工芸 中川 周士 氏】


<プロフィール>
1968年 京都市生まれ。
中川木工芸は、初代亀一が老舗の木桶工房に丁稚奉公をしたことから始まる。
40年ほど勤めて独立、1961年、京都白川通りに中川木工芸を開く。
その後二代目、清司が京都工房を引き継いだ。
清司は2001年に国の重要無形文化財保持者(人間国宝)の認定を受けている。
2003年三代目、周士が滋賀県大津市に中川木工芸 比良工房工房を開いた。
近年、他の技法では表現が難しいデザイン性に富んだ革新的な作品の製作にも挑戦し、
日本国内のみならず海外からも高い評価を得ている。
 
<受賞者コメント>
桶屋の仕事の中で、湯桶を作るのは重要な仕事です。
祖父の頃は、六畳の部屋が畳から天井まで埋まるぐらい桶を作り、銭湯や温泉旅館に納めていました。
当時、京都市内で木桶を作る工房は200軒近くありましたが、今は数件ほどしか残っていません。
木桶の文化を遺していく取り組みの中で、海外にも視野を広げていこうと活動しています。
薫堂さんとのご縁から、新しい「湯道」のお道具を作らせていただきました。
酒器造りにも使われる“片口”の技法を用いて、ちょうど真正面から見ると、
口の尖った狐の顔のように見えるので「狐桶」と名付けました。
この度は栄誉ある賞をいただき、本当に光栄です。
 
<審査員 講評>
(審査員:杉本 圭氏)
湯桶は、銭湯にも温泉にも必ずあるものです。
そこで使い込まれてきた道具も含めて、ひとつの「文化」を形成していると思います。
道具を大切に使い続けていくこともまた、日本文化を継承していくことであります。
「狐桶」の素晴らしさは、一点に集約してお湯が落ちていくその美しさ。
今後も素晴らしい湯桶、そして日本文化を世界に発信し続けてください。
 
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(5)湯道貢献賞:「湯道」の精神理念に深く共感し、それを体現する個人・団体。

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【株式会社ノーリツ創業者・名誉会長 故・太田 敏郎 氏】


<プロフィール>
兵庫県姫路市出身。海軍兵学校を経て、1951年に能率風呂工業(現ノーリツ)を設立。
海軍兵学校時代の厳しい訓練後に許されたわずかな時間の入浴で心を癒した経験から、
「お風呂は人を幸せにする」という理念を掲げた。
石炭やまきで沸かす「五右衛門風呂」からガス釜への転換を成功させ、ガス給湯器大手メーカーへと発展させた。
 
<受賞者コメント>
(代理出席:株式会社ノーリツ 代表取締役社長 腹巻 知氏)
本日ご表彰いただいた創業者の太田敏郎は、残念ながら3年前に他界いたしました。
企業は、環境変化に合わせて変化し続けなければならない存在ですが、
創業の原点である「お風呂は人を幸せにする」という想いは、
決して変えてはいけない社員全員が大切にしている価値観です。
時代が変わり、提供価値や商材が変わっても、創業者の太田がこの会社・事業を立ち上げた時の想いに立ち戻り、
「今何ができるのか」を考え、あらゆる社会問題に果敢にチャレンジしたいと思います。
 
<審査員 講評>
(審査員:小山 薫堂氏)
私が太田敏郎さんの存在を知ったのは、「お風呂は人を幸せにする」というご著書でした。
戦後「能率釜」と出会い、「これが日本中の家庭にあったら…お風呂で人を幸せにすることができるんだ。」
という想いでいろんな苦難を乗り越えられたことが綴られています。
そして、現在の指一本でお湯が沸く装置を開発され、それが今の日本人にとっての“当たり前”となっています。
お風呂に入りながら、自分の中の感謝の気持ちを確認すると、
湯に対してだけではなく、沸かしてくれる給湯器や、
そのものを作ってくれた太田さんに対する想いが自然と浮かびます。

湯道講演 in ミラノ大学

ミラノサローネの期間中、ミラノ大学にて学生および一般の方を対象に、講演を実施。Paolo Rusconi博士、Rossella氏とともに、「幸せのデザイン」をテーマに湯道に関するトークイベントを実施。

湯道講演 in 台湾

「富邦講堂Fubon Forum 2018」にて、湯道の講演を実施。

実施日:2018年5月、11月