恋の病を癒す　恋の湯治場

自宅から車で３０分、山の方へ走ると、
清少納言にも詠まれたという榊原温泉に着きます。
大変古い歴史を持つ温泉ですが、温泉街は無く、旅館が数軒のひなびた処。

心や体が疲れると、
朝から日帰り温泉に行きたくなる。
朝風呂が好きだから。

湯の庄は、榊原館という旅館の日帰り温泉。
しかし、宿泊客も同じ大浴場に浸かります。
年季が入った浴場ですが、地元の人に人気なのです。

源泉を飲めるコーナーもあり、
いつも少し飲んで内側からもエネルギーを取得。
プールのような温度の源泉に浸かり、熱い湯、露天を繰り返す。
お湯は程よくつるりとしていて、硫黄の香りもちょうどいい。

この土地のエネルギーは優しいなと思います。

鎌倉時代頃には、恋の病を治す、恋の湯治場として有名だったようですが、
朝の浴場は、旅館の仕事帰りかと思われる、地元の叔母さま方が多く、
もうその病はとっくに免疫がついておられる様子。

しかし恋の病を癒すというのは、
この温泉の緩く優しい包容力が本当にそうなのかもしれません。
ぬるい温度の源泉は、水にくるまれているような心地よさがあるのです。

＜湯屋情報＞
湯名：榊原温泉　湯の庄
住所：三重県津市５９７０
WEB：https://yuno-sho.jp